舞台用語一覧と現場で使える専門用語を徹底解説

舞台の世界に足を踏み入れると、まるで異国の言葉が飛び交っているように感じることがあります。「バミる」「シュート」「ゲネプロ」——初めて稽古場や劇場に立ったとき、周囲のスタッフや先輩俳優が当たり前のように使う専門用語に、戸惑った経験はないでしょうか。
個人的な経験では、舞台用語を正しく理解しているかどうかで、現場でのコミュニケーションの質が大きく変わります。用語がわからないまま「はい」と返事をしてしまい、まったく違う動きをしてしまった——そんな失敗は、舞台に関わる多くの方が一度は経験しているのではないでしょうか。
この記事では、舞台の現場で実際に使われる専門用語を、カテゴリ別に整理してお届けします。照明、音響、舞台機構、演技、衣装・メイク、制作進行まで、幅広い分野の用語を網羅しました。
この記事で学べること
- 舞台の「上手・下手」を間違えると演出全体が崩壊する理由と正しい覚え方
- 照明・音響スタッフが現場で多用する専門用語を場面別に整理
- 「仕込み」から「バラシ」まで公演の流れに沿った用語の全体像
- プロの現場で恥をかかないために最低限押さえるべき用語30選
- 舞台初心者が混同しやすい用語の違いをわかりやすく解説
舞台の基本構造と位置を表す用語
舞台用語を学ぶうえで、まず押さえておきたいのが「舞台のどこを指しているか」を表す言葉です。これを間違えると、演出家の指示がまったく理解できなくなります。
上手と下手
舞台用語のなかで最も基本的でありながら、最も間違えやすいのが「上手(かみて)」と「下手(しもて)」です。
上手(かみて)とは、客席から見て舞台の右側を指します。反対に、下手(しもて)は客席から見て左側です。
ここで注意が必要なのは、「客席から見て」という点です。舞台上に立っている役者の視点では左右が逆転します。つまり、役者にとっての左が上手、右が下手になります。
覚え方としては、「お客様が主役」という考え方が役立ちます。日本の伝統的な作法では、身分の高い人が上手(右側)に座るという慣習があり、これが語源になっています。
舞台の各エリア名称
舞台には、上手・下手以外にも細かいエリア名称があります。
センターは舞台の中央部分。最も注目が集まるポジションで、主役のセリフや見せ場はここで演じられることが多いです。
前舞台(まえぶたい)は、幕よりも客席側に張り出した部分を指します。「エプロンステージ」とも呼ばれ、観客との距離が近い演出に使われます。
奥舞台(おくぶたい)は舞台の奥側。遠近感を出したり、大人数のシーンで奥行きを活かしたりする際に活用されます。
袖(そで)は舞台の左右にある、客席からは見えない空間です。役者の出入りや、大道具の待機場所として使われます。「上手袖」「下手袖」と方向をつけて呼ぶのが一般的です。
花道(はなみち)は、歌舞伎の舞台で客席を貫くように設けられた通路です。現代の劇場でも、演出によって仮設の花道を設置することがあります。
舞台機構に関する用語
劇場には、演出を支えるさまざまな機構が備わっています。
幕(まく)にはいくつかの種類があります。客席に最も近い緞帳(どんちょう)は、開演前や終演後に下ろされる大きな幕。紗幕(しゃまく)は半透明の素材で、照明の当て方によって透けたり不透明になったりする演出効果を生みます。
バトンは、舞台上部に吊り下げられたパイプのことです。照明器具や幕、背景画を吊るすために使われます。「第1バトン」「第2バトン」と客席側から順番に番号がつけられています。
迫り(せり)は、舞台の床が上下に動く機構です。役者が床下から登場したり、大道具を入れ替えたりする際に使われます。
盆(ぼん)は回転舞台のことで、正式には回り舞台(まわりぶたい)と呼びます。場面転換をスムーズに行うための装置で、日本の歌舞伎が世界に先駆けて発明したものです。
すっぽんは、花道に設けられた小さな迫りのこと。歌舞伎では幽霊や妖怪の登場に使われることが多く、独特の名前がついています。
照明に関する舞台用語

照明は舞台の雰囲気を決定づける重要な要素です。照明スタッフとのやり取りでは、専門用語を正確に理解していないとコミュニケーションが成立しません。
照明機材の種類
スポットライトは、特定の範囲を明るく照らす照明器具の総称です。舞台照明では単に「スポット」と呼ぶことが多いです。
そのなかでもピンスポット(ピンスポ)は、ひとりの役者だけを追いかけて照らすスポットライトです。操作する人を「ピンスポオペレーター」と呼び、高い技術が求められます。
サスペンションライト(サス)は、バトンに吊り下げた照明器具のこと。舞台全体を照らす基本的な照明として使われます。
フットライトは、舞台前面の床に設置された照明です。下から顔を照らすことで、幻想的な雰囲気や不気味な表情を演出できます。
ホリゾントライト(ホリライト)は、舞台奥の白い幕(ホリゾント幕)を照らすための照明です。空の色や時間帯の変化を表現するのに欠かせません。
ボーダーライトは、舞台全体を均一に照らすための照明で、バトンに沿って横一列に配置されます。
照明操作と演出の用語
照明の操作に関する用語は、現場で最も頻繁に飛び交う言葉のひとつです。
明転(あきてん)は、照明がついた状態で場面転換を行うこと。反対に暗転(あんてん)は、照明を落として暗闇のなかで転換を行うことです。
フェードインは照明を徐々に明るくすること、フェードアウトは徐々に暗くすることです。急に切り替える場合はカットイン、カットアウトと呼びます。
シュートは、照明器具の向きや角度を調整する作業のことです。「シュートを合わせる」という表現で使われます。
色温度は照明の色味を表す指標で、数値が低いほど暖かいオレンジ色、高いほど冷たい青白い色になります。
ゼラ(ゼラチンフィルター)は、照明器具の前に取り付けるカラーフィルターのことです。現在はゼラチン製ではなくポリエステル製が主流ですが、名称はそのまま残っています。
音響に関する舞台用語

音響は照明と並んで舞台の空気をつくる重要な技術分野です。音響スタッフとの連携には、専用の用語を理解しておく必要があります。
音響機材の用語
PA(ピーエー)は「Public Address」の略で、音響システム全体、またはスピーカーから客席に向けて音を出すことを指します。音響スタッフのことを「PA」と呼ぶこともあります。
モニターは、舞台上の出演者が自分の声や音楽を確認するためのスピーカーです。客席向けの「メインスピーカー」とは別に設置されます。「返し」とも呼ばれます。
ワイヤレスマイクは、コードのないマイクの総称です。舞台ではピンマイク(衣装に小さなマイクを仕込むタイプ)やヘッドセットマイク(頭部に装着するタイプ)がよく使われます。
ミキサー(卓)は、複数の音声信号を調整・混合する機器です。「音響卓(おんきょうたく)」とも呼ばれ、音量バランスや音質の調整を行います。
フェーダーは、ミキサーに搭載されたスライド式の音量調整つまみです。「フェーダーを上げる」で音量を上げる、「フェーダーを絞る」で音量を下げることを意味します。
音響操作と演出の用語
きっかけ(キュー)は、音響や照明を操作するタイミングのことです。「キュー出し」は演出家や舞台監督が操作タイミングを指示する行為を指します。
SE(エスイー)は「Sound Effect」の略で、効果音のことです。雷の音、ドアの開閉音、電話の着信音など、場面を演出するための音を指します。
M(エム)は音楽(Music)の略です。台本や進行表では「M1」「M2」のように番号をつけて管理します。SEと合わせて「M・SE」とまとめて表記されることもあります。
生音(なまおと)は、録音ではなくその場で実際に演奏・発生させる音のことです。生演奏のバンドが入る公演では、PAとの音量バランスが特に重要になります。
ハウリングは、マイクがスピーカーの音を拾ってしまい、「キーン」という不快な音が発生する現象です。舞台上では役者の立ち位置とモニターの配置で発生しやすくなるため、リハーサルで入念にチェックします。
公演の進行に関する用語

舞台公演は、準備から本番、撤収まで、決まった流れで進行します。それぞれの段階を表す用語を理解しておくと、全体のスケジュール感がつかめます。
準備段階の用語
仕込み(しこみ)
舞台セット、照明、音響機材を劇場に搬入し、設置する作業全体を指します。
場当たり(ばあたり)
実際の舞台上で立ち位置や動線を確認する作業です。
ゲネプロ
本番と同じ条件で行う最終通しリハーサルです。
仕込み(しこみ)は、公演に向けた舞台の準備作業全般を指す言葉です。大道具の組み立て、照明の吊り込みとシュート、音響機材のセッティングなど、すべてが「仕込み」に含まれます。小規模な公演でも丸1日、大規模な公演では数日かかることもあります。
バミリ(バミる)は、舞台の床にテープを貼って目印をつける作業です。役者の立ち位置や大道具の配置場所を示すために行います。「バミる」は舞台の現場で最も日常的に使われる動詞のひとつです。蛍光テープや養生テープが使われ、色で区別することもあります。
場当たり(ばあたり)は、仕込みが終わった舞台で、実際に役者が動きながら立ち位置や出入りのタイミングを確認する作業です。照明や音響のきっかけも、この段階で合わせていきます。
リハーサルは通し稽古のことですが、劇場に入ってからのリハーサルは「劇場リハ」「小屋リハ」とも呼ばれます。
ゲネプロは、ドイツ語の「Generalprobe(ゲネラルプローベ)」の略で、本番とまったく同じ条件で行う最終リハーサルです。衣装、メイク、照明、音響、すべてを本番通りに行います。「ゲネ」と略されることが多いです。
本番と撤収の用語
本番(ほんばん)は、観客を入れて行う実際の上演のこと。「初日(しょにち)」は公演初回、「千秋楽(せんしゅうらく)」は最終公演を指します。「楽日(らくび)」「楽(らく)」とも略されます。
マチネは昼公演、ソワレは夜公演のことです。フランス語が語源で、1日に昼夜2回公演を行う場合は「マチソワ」と呼びます。
ダメ出しは、演出家が役者やスタッフに改善点を指摘すること。本来は否定的な意味ではなく、作品をより良くするためのフィードバックです。
バラシは、公演終了後に舞台セットや機材を解体・撤去する作業のことです。「仕込み」の反対語にあたります。公演最終日の終演後、深夜までかかることも珍しくありません。
演技と演出に関する用語
役者と演出家のコミュニケーションで使われる用語は、舞台ならではの独特な表現が多いです。
演技に関する基本用語
板付き(いたつき)は、幕が開いたときにすでに舞台上にいる状態のことです。「板付きで始まる」と言えば、暗転中に舞台上でスタンバイしてから照明がつく演出を指します。ちなみに「板」とは舞台の床のことで、「板の上に立つ」は「舞台に出演する」という意味です。
エチュードは、台本なしで即興的に行う演技練習のことです。設定やテーマだけを与えられ、役者が自由に演じます。演技力の基礎を養うトレーニングとして広く取り入れられています。
段取り(だんどり)は、舞台上での動きの手順や段取りのことです。「段取りを決める」「段取りを合わせる」という形で使われます。
見切れる(みきれる)は、本来見えてはいけないもの(袖にいるスタッフや次の場面の大道具など)が客席から見えてしまうことです。「見切れないように注意して」は現場でよく聞く注意喚起です。
テッペンは、舞台の真ん中(センター)を指す俗語です。「テッペンに立つ」は、舞台の中央に立つことを意味します。
ハケるは、舞台上から退場することです。「上手にハケる」「下手にハケる」と方向を指定して使います。反対に舞台に出ることは「出る」「登場する」と表現されます。
演出に関する用語
ブロッキングは、演出家が役者の動線や立ち位置を決める作業です。「ブロッキングを組む」という表現で使われます。
転換(てんかん)は、場面の切り替えのことです。暗転中にセットを入れ替える「暗転転換」、照明がついたまま行う「明転転換」、役者自身がセットを動かす「役者転換」など、さまざまな方法があります。
通し稽古(とおしげいこ)は、作品を最初から最後まで止めずに演じる稽古のことです。「通し」と略されます。部分的に繰り返す稽古は「抜き稽古(ぬきげいこ)」と呼ばれます。
ダブルキャストは、ひとつの役を2人の役者が交代で演じる体制のことです。「Wキャスト」とも書きます。3人の場合は「トリプルキャスト」です。
アンサンブルは、主要キャストではないが舞台上で重要な役割を果たす出演者のことです。ミュージカルでは群舞や合唱を担当することが多いです。
衣装・メイク・小道具に関する用語
舞台の視覚的な世界観を支える衣装、メイク、小道具にも、独自の用語があります。
衣装関連の用語
衣装合わせ(いしょうあわせ)は、役者が実際に衣装を着用してサイズや見た目を確認する作業です。「フィッティング」とも呼ばれます。
早替え(はやがえ)は、舞台の袖や暗転中に素早く衣装を着替えることです。わずか数十秒で着替えなければならないこともあり、衣装にマジックテープやスナップボタンを使うなどの工夫が施されます。
付け下げは、衣装の一部を事前にセットしておき、本番中に素早く装着できるようにする技法です。早替えの際に多用されます。
メイクと小道具の用語
ドーランは、舞台用のファンデーションのことです。一般的な化粧品よりもカバー力が強く、強い照明の下でも肌色が飛ばないように作られています。
特殊メイクは、傷跡、老化、異形の顔など、通常のメイクでは表現できない効果を生み出す技術です。
小道具(こどうぐ)は、役者が手に持ったり身につけたりする比較的小さな道具のことです。手紙、カップ、武器などが該当します。舞台上に固定されている大きなものは大道具(おおどうぐ)と呼ばれます。
消え物(きえもの)は、本番中に消費される小道具のことです。実際に食べる食品、飲み物、手紙を破る場面の紙など、毎公演ごとに補充が必要なものを指します。
舞台スタッフの役職と役割
舞台は役者だけでなく、多くのスタッフの協力で成り立っています。それぞれの役職名を知っておくと、現場でのコミュニケーションがスムーズになります。
制作・演出チームの役職
プロデューサーは、公演全体の企画・資金調達・運営を統括する責任者です。
演出家(えんしゅつか)は、作品の芸術的な方向性を決定し、役者やスタッフに指示を出す人です。「ディレクター」とも呼ばれます。
舞台監督(ぶたいかんとく)は、舞台上のすべての進行を管理する人です。本番中のきっかけ出しや、スタッフ間の連絡調整を担います。英語では「Stage Manager(ステージマネージャー)」にあたり、「SM」と略されることもあります。
演出助手(えんしゅつじょしゅ)は、演出家のサポートを行う役職です。稽古の記録、連絡事項の伝達、スケジュール管理など、多岐にわたる業務を担当します。
技術スタッフの役職
舞台美術(ぶたいびじゅつ)は、舞台のセットデザインを担当する人、またはセットそのものを指します。「美術さん」と呼ばれることが多いです。
照明家(しょうめいか)は、照明プランの設計と操作を担当する技術者です。「照明さん」「明かりさん」とも呼ばれます。
音響家(おんきょうか)は、音響プランの設計と操作を担当する技術者です。「音響さん」「PAさん」とも呼ばれます。
衣装(いしょう)は、衣装のデザイン・制作・管理を担当するスタッフです。
大道具(おおどうぐ)と小道具(こどうぐ)は、それぞれの道具を制作・管理するスタッフを指すこともあります。「大道具さん」「小道具さん」と呼びます。
舞台機構操作(きこうそうさ)は、迫りや回り舞台などの舞台機構を操作するスタッフです。
現場で頻出する略語と隠語
舞台の現場では、効率的なコミュニケーションのために略語や隠語が多用されます。俳優を目指す方にとって、これらを知っておくことは現場での信頼につながります。
よく使われる略語一覧
現場で飛び交う略語・隠語
「飛ばす」という言葉は文脈によって意味が変わる典型的な例です。「バトンを飛ばして」と言われたら機材を上に上げる作業、「セリフを飛ばした」と言われたらセリフを忘れてしまったこと。現場では文脈から判断する力も求められます。
知っておくと便利な業界表現
「押す」と「巻く」は、時間に関する表現です。予定より遅れることを「押す」(「5分押しています」)、予定より早く進むことを「巻く」(「10分巻いています」)と言います。
「養生(ようじょう)する」は、床や壁を傷つけないように保護することです。養生テープで保護する作業は、仕込みとバラシの際に欠かせません。
「中割り(なかわり)」は、舞台の中ほどに吊り下げる幕のことです。舞台の奥行きを調整したり、場面を区切ったりするために使われます。
「プロンプター」は、セリフを忘れた役者にこっそりセリフを教える係の人です。「プロンプ」と略されます。稽古中に配置されることが多いですが、本番では基本的に置きません。
舞台用語を効率よく覚えるコツ
これだけ多くの用語を一度に覚えるのは大変です。経験上、効率よく身につけるにはいくつかのポイントがあります。
カテゴリ別に優先順位をつける
まず覚えるべきは、自分の役割に直結する用語です。演技に携わる方であれば、舞台の位置を表す用語と演技に関する用語を最優先で覚えましょう。
照明や音響の細かい機材名は、実際に現場で触れるようになってから覚えても遅くありません。
最低限覚えておくべき用語チェックリスト
現場で覚えるのが最も効果的
舞台用語は、座学で暗記するよりも実際の現場で体験しながら覚えるのが圧倒的に効率的です。
可能であれば、学生劇団や市民劇団の公演にスタッフとして参加してみてください。仕込みからバラシまでを一度経験するだけで、多くの用語が自然と身につきます。
特撮作品や映画の制作現場でも共通する用語は多いので、舞台以外のエンターテインメント業界に興味がある方にとっても、舞台用語の知識は役立ちます。
よくある質問
舞台用語はどこで学べますか
舞台用語を体系的に学ぶには、演劇系の専門学校や大学の演劇学科が最も効率的です。ただし、市民劇団や学生劇団に参加して実際の公演に関わることでも、主要な用語は自然と身につきます。書籍では『舞台技術の共通基礎』(公益社団法人 劇場演出空間技術協会)などが参考になります。まずは本記事で紹介した基本用語から押さえていくのがおすすめです。
上手と下手がどうしても覚えられません
多くの方が悩むポイントです。覚え方のコツとしては、「客席から見て」という視点を徹底することです。客席に座って舞台を見たとき、右手側が上手、左手側が下手です。語源から覚える方法もあります。日本の伝統的な作法では身分の高い人が右側(上手)に位置するため、「上手=格が上=右」と結びつけると定着しやすくなります。
演劇とミュージカルで用語に違いはありますか
基本的な舞台用語は共通していますが、ミュージカル特有の用語もいくつかあります。たとえば「ナンバー」は楽曲のこと、「振り写し」は振付を覚える作業、「歌稽古」は歌のリハーサルを指します。また、ミュージカルでは音響関連の用語がより細かく使われる傾向があります。オーケストラピット(オケピ)など、演劇にはない設備に関する用語も登場します。
舞台用語と映像業界の用語は同じですか
重なる部分もありますが、異なる用語も多いです。たとえば「カメリハ」(カメラリハーサル)は映像特有の用語ですし、舞台の「バミリ」は映像現場では「立ち位置マーク」と呼ばれることもあります。「本番」「リハーサル」「ダメ出し」などは共通して使われます。両方の現場を経験する方は、文脈に応じて使い分ける意識が大切です。
舞台スタッフになるために最初に覚えるべき用語は何ですか
まずは舞台の位置を表す用語(上手・下手・センター・袖)と、公演の流れに関する用語(仕込み・場当たり・ゲネプロ・本番・バラシ)を優先してください。この2つのカテゴリを押さえておけば、現場での基本的な指示は理解できます。その後、自分が担当する分野(照明・音響・大道具など)の専門用語を深めていくのが効率的な学び方です。わからない用語があれば、現場で素直に聞くことが最も大切です。経験豊富なスタッフほど、質問する新人を好意的に受け止めてくれるものです。